ここ数年でサッカースクールやクラブチームの拡大など、
育成年代でサッカーを学べる環境が圧倒的に増えている。
ドリブルスクールなど日本でしか見られない独特なスクールも存在する。
小学生年代で週6回もトレーニングをしている子どもが日本中にたくさんいる。
そんな現代だからこそ『休む』というトレーニングを欠かさずにやらなければいけない。
適切な量を考える
週6回もサッカーをやっていると怪我に繋がる可能性が非常に高くなる。
ましてやまだ身体が出来上がっていない小学生年代なら尚更だ。
同じ動作を繰り返すことで関節や骨、筋肉にストレスがかかる。
また足元のスキルは高くなっても上半身を上手く使えない子どもが増えている。
ボールを蹴るのは上手いのに野球のキャッチボールが出来ないという小学生年代のサッカー選手は多いと感じる。
ある1つのスポーツだけに取り組むことでの弊害があることを把握しなければいけない。
指導者は様々な運動動作を練習に取り入れて、身体への負荷を下げながら脳内に新たな回路を作ることが必要とされる。
しかし、週6回でサッカーをするということは非常にハードだ。
大人の仕事でも週休2日なのに小さな子どもたちの休みが週1回だけというのはいかがなものか、、。
常にエネルギー不足に陥っていませんか!?
週6回でサッカーをしている育成年代の子どもたちはエネルギーが枯渇しているかもしれない。
「ウチの子はご飯をしっかり食べているから大丈夫。」
と思い込んでいる人は多いかも知れない。
しかし、よく考えてほしい。
まず第1に普通に生きていくためのエネルギーが必要になる。
これはサッカーをやっていても、やっていなくても関係なく全ての子が最低限必要な食事の量を指す。
さらに小学生、中学生には身体の成長のためのエネルギーも必要になる。
この時期は身長を伸ばすことや筋肉をつけるためのエネルギーが更に必要になるのだ。
そこに加えてサッカーのトレーニングによる回復のためのエネルギーが必要になる。
育成年代の食事は栄養バランスも考えながら量も考えなければいけない。
これらを考えると食事の量は普通の子に比べて2〜3倍は摂取する必要があるはずだ。
間食を上手く利用する
ただ1回の食事量を増やしたところで身体が吸収できる量は限られている。
そもそも1回でそんなに大量に摂取することは現実的ではないだろう。
そこで『間食』をオススメしたい。
学校から帰ってきた後
練習に行く前などの時間に間食をすることでエネルギーが枯渇しないようにするのだ。
私が中学生、高校生の時は練習に行く前に必ずパンやおにぎりなどを食べるようにしていた。
単純にお腹が空いていたから食べていた感覚だw
空腹の時間を作らないというのも成長期の子どもたちにとって重要なポイントになる。
適切な運動で身長も成績もアップ!?
過剰な運動量は身体にダメージを与えてしまうが適切な運動量を確保する事は身体の成長にも繋がる。
実際に成長期の子どもが1日60分程度の運動をした場合としない場合とでは身体の成長に差があることは証明されている。
また適度な運動は成績アップにも繋がる事が世界中で証明されている。
スウェーデンのある小学校では通常通り週2回の体育を行ったクラスと毎日体育の授業を行ったクラスの2つを比較。
体育以外の授業回数は同じだったのにも関わらず、
毎日体育をした方のクラスの方が国語、算数、英語の三教科で
成績が明らかに優秀だったという報告がある。
受験勉強やテスト勉強のためにサッカーを休むのは非効率だといえる。
実際に私もテスト勉強でサッカーを休むということはなかった。
テストの点数が良かったのか悪かったのかはご想像にお任せしたいw
心のエネルギーを作るために休む!?
育成年代で休む(睡眠)メリットは様々あると思う。
1番は身体の成長のためだ。
先ほどから書いているように休むことでエネルギーを身体の成長に繋げることができる。
その効果をさらに高めるためにも睡眠が大事になる。
2つ目に心のエネルギーを蓄えることだ。
日本人に多いのが急なオフが入ると喜ぶパターンだ。
週末は練習試合を1日中やっていたり、普段のトレーニング時間が2時間以上など
子どもたちは満腹状態になっている。
だからこそ、休みとなると嬉しいのだ。
普段は全くない遊ぶ時間、プライベートの時間が突然現れるのだから。
逆に海外であれば週末は午前だけ試合などがほとんど。
午後は家族と過ごしたりするなど自由な時間がたっぷりとある。
だからこそサッカーをやりたいという欲が心のエネルギーとなるはずだ。
休むことでサッカーが上手くなるかもしれないなんて信じられるだろうか?
ウチの子が疲れているように見えたり、身体の成長が遅いと感じた時にトレーニングや食事の量。
そして睡眠の量などを気にしてみてはいかがだろうか。
心のエネルギーをチャージしてサッカーも勉強も身体も一回り成長して欲しい。
未来への投資をするなら今から行動するべきなのは間違いない。