思いっきりダイビング(横っ飛び)をしたものの
シュートスピードが速すぎて決められてしまった経験はないだろうか?
しかし、ゴールに入ったボールの位置をよく見ると
ダイビングの守備範囲には入っている。
そうなってくると触ることができるということだ。
ではなぜ守れないのか?
どうすれば守れるようになるのだろうか、、、
悩むゴールキーパーは多くいるはずだ。
通常のローリングダウンを確認!
まずは通常のローリングダウンを確認。
しっかりと1歩をボールを捕らえる位置に踏み込んでいるのが分かる。
おそらく、この形でダイビング(ローリングダウン)をするのが通常パターンだ。
ボールが近い時はそのまま倒れるだけのローリングダウン。
ボールが遠ければ地面を蹴って横っ飛びするワンステップダイビングとなる。
どちらも構えた状態から足を外側に踏み込む形だ。
ダイビングするには重心移動が必須!
構えた状態から外側に足を踏み込むことでダイビングの幅を出すことができる。
この状態だとダイビングで横っ飛びするためには
踏み込み足に重心を移動しなければならない。
重心移動を完了することでパワーを持ってダイビングすることができる。
この形だとダイビングの幅は出るものの重心移動に時間がかかる場合がある。
そこで、より速くダイビングする最新の技術がある。
内側に踏み込むインナーダイビング
ヨーロッパのゴールキーパーが使っているインナーダイビングというテクニックをご存知だろうか?
マンチェスターU所属のスペイン代表ダビド・デヘアやレアル・マドリード所属のベルギー代表ティポ・クルトワ選手などYouTubeのスーパーセーブ集などを見ると映像も見ることがたまにある。
おそらく日本でも知らない選手も無意識に行っている動作かもしれない。
普段であればスプリットステップ(=プレジャンプ)の着地から足を外側に踏み込み、重心移動を経てダイビングをするが、、、
インナーダイビングの場合はスプリットステップ(=プレジャンプ)から足を内側に踏み込み足ダイビングする。
なぜインナーダイビングの方が速いのか?
通常のダイビングとインナーダイビングでは何が異なるのか。
●通常のダイビングの場合(外側に踏み込む)
①スプリットステップ(=プレジャンプ)
②着地した場所から外側に足を1歩踏み込む
③踏み込み足に重心を移動させる
④ダイビングでプレー
★インナーダイビングの場合(内側に足を踏み込む)
①スプリットステップ(=プレジャンプ)
②着地でボール側の足を内側に踏み込む
③重心の下に踏み込み足があるためダイビングでプレー
インナーダイビングの場合は重心の下に足を踏み込むため、重心移動が省かれるのが分かる。
これによって通常よりも速くダイビング(横っ飛び)ができるのが分かるはすだ。
ちなみにインナーダイビングという言葉は福岡GKスクール代表の中山英樹GKコーチが言っているワードだ。
個人的には内側(インナー)に足を踏み込むという点でしっくり来ているネームだw
状況によって使い分ける
通常のダイビングやローリングダウンに対してスピードに特化したインナーダイビング。
大事なのは状況に応じて判断しベストなプレーのためにテクニックを選択することだ。
そして選択したテクニックを可能な限り最速で実行する。
これからの時代、よりシュートスピードは高まり、素早いシュート対応も多く求められるだろう。
ある程度の守備範囲とプレースピードを出せるインナーダイビングを練習してみてはいかがだろうか。
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