Hola!三上です。
この日はポジショニングへの入り方と止まり方、構え方の確認をメインに行いました。
プレジャンプを再確認
最初はその場でプレジャンプを行いキャッチングです。
キッカーは置いたボールを蹴ります。距離は約11m。
この距離から正確に狙った所に蹴れるようになってほしいですよね。
ゴールキーパーはプレジャンプの確認と構え方
そしてキャッチングとズレたボールへのステッピング、身体を運ぶ事。
非常にシンプルですが大事な要素が入ったメニューです。
良い準備=余裕を生む
次は移動を加えます。
ポストの横からスタートします。
キッカーはさっきと同じ状況です。
ゴールキーパーはこの位置から正しいポジショニングへ移動します。
正しいポジショニングに素早く入る事で良い準備を行うことが出来ます。
良い準備を行う事で余裕が生まれます。
余裕を持つ事で良いプレーが生まれます。
だからこそ移動のスピードを高めなければいけません。
最短距離は直線だが!?
速くポジショニングに入るためにポスト横からベストなポジションに直線に入っていくシーンが多く観られました。
ベストなポジショニングに直線で入ろうとした時に
相手のシュートのタイミングが速かった場合、ズレたポジショニングで対応することになります。
もちろん最短距離で行くなら直線ですが、、、
直線で入ると止まる時に身体が流れてしまっていました。
ステップを上手く使い分ける事で
身体を流れないようにしなければいけませんがなかなか難しいです。
この通り止まろうとして身体のバランスが崩れてしまってますね。
リトリートラインを意識する
ベストなポジショニングとはリトリートライン上(ゴールの中央とボールを結んだ線)にあります。
最適なポジショニングはリトリートライン上に「点」で存在しますが、適切なポジショニングは「リトリートライン上」にあると考えます。
ということは、、、
シュートを打たれる瞬間に最低でもリトリートライン上にポジショニングを取りたいということです。
それに加えてリトリートライン上で
その選手に合った高さ(シュートコースを限定し、頭の上を越えるシュートもカバーできる位置)に入る事がベストです。
適切→最適なポジショニングへ
最適なポジショニングに入る最短距離よりも
リトリートライン上に入る方が距離が短い場合
まずはリトリートライン上に入る事をオススメします。
そしてリトリートライン上に入ってから最適なポジショニング(点)に入っていく。
リトリートライン上にいる事で
いつシュートを打たれても守れる確率を高める事が出来ます。
そしてそこから最適なポジショニングに入っていく。
こうすることで止まる時に横方向の力はほぼ無く
縦方向の力なので左右のバランスを取りやすく
身体が真っ直ぐになるのもこのポジショニングへの入り方のメリットだと思います。
ポジショニングへの進入角度
このように横方向から入るのか後ろから(縦方向)入るのかで
シュートを打たれる瞬間の準備が変わります。
どれだけ良い準備が出来るか、速さも必要ですが、身体のバランス。
何よりも360度どこへでも動ける準備なのかが大事です。
この良い準備からズレたボールに対しても力強くプレーすることが出来ていました。
ボールに強くアタック出来ているので力強く弾き出すことが出来ました。
それにしても飛んでますね笑
判断して使いこなす
もちろん全ての状況でこのようなポジショニングへの入り方が適応される訳ではありません。
こういった何個もの例を選手(子どもたち)が経験し、試合でどれがベストか判断して使いこなす必要があります。
ピッチ上で判断するのは周りにいる選手でも相手選手でもなく私たち指導者でもありません。
選手自身が判断しなければいけません。
闘えるフィジカルを作る
シーズンを通して闘えるように身体を作らなければいけません。
前日のトレーニングマッチではあまりボールが来なかったのでフィジカル要素の入ったメニューを入れました。
三角形に並べたコーンをサイドステップで順番にタッチします。
この時、常にボールが観れるように身体の向きを意識して移動します。
最後のコーンをタッチしたら
そこから前に出てグラウンダーボールのキャッチングを連続で数本行いました。
フォーリングというテクニック
続いてはコーンを回ってグラウンダーボールをキャッチするのは一緒ですが
足元に速いボール、ダイビングをする距離ではないし
かといってステップして足の壁を作るのは難しい。
そんな時は「フォーリング」というテクニックを使います。
足を踏み込みボールの正面に身体を持ってきます。
キャッチングポイントは前を意識しましょう。
この状態で抱え込みながら前に倒れてキャッチングします。
しっかりと腕を絞るなど意識しないと後ろにボールを逸らしてしまいますが覚えておく必要があるテクニックです。
海外のキーパーはこのフォーリングを良く使っていますね。
勝ってる時は正面でもワザとフォーリングをして時間を稼ぐというシーンも観られます。
逆に速攻には向かないので使う時は考えましょう。
最後はクロスのシーンを想定したトレーニングです。
サイド深くまでドリブル突破を許しそのままクロスを入れられます。
そのボールに対してインターセプト!
そこで弾いてしまったため、すぐに起き上がりセカンドボールへ対応します。
頭上に打たれたシュートに反応しダイビングしながらクロスバーを越えるように弾き出します。
正確には弾き出すというよりもボールにさらに勢いを加えるイメージです。(このシーンは頭上でしたがシュートはランダムです。)
本当の意味でキツいトレーニングとは!?
この日はシンプルですが重要なテクニック、個人戦術の部分にフォーカスして行いました。
途中にフィジカル要素を入れて疲労が溜まり始めたところで連続でのシュートストップ。
私の考えではトレーニングはキツい方が良いと思います。
もちろん、ただ身体がキツいメニューをやればいいということではありません。
私の中でキツいメニューというのは
・フィジカルでキツいメニュー
・テクニックでキツいメニュー
・メンタルでキツいメニュー
・判断でキツいメニュー
など、どの要素にフォーカスするか分かれます。
メンタル的にキツいメニューはフィジカル的にキツいメニューに似ているかもしれません。
テクニックは質の向上や新たなテクニックの習得。
判断は正解が複数ある中で何を選択し瞬時にプレーできるか。
要はどの部分に負荷を与えるかですね。
選手が試合でラクを出来るようにある程度の負荷を与えなければいけないと思います。
ONとOFFはハッキリと!
ゴールキーパーにとってONとOFFの切り替えはハッキリと出来ないといけないと思います。
試合中に自分のミスで失点をしても下を向かずにプレーする。
キツい場面でも平然を装う。
これは普段のトレーニングから意識してほしいですね。
プレーする時はする。休む時は休む。
遊ぶ時は遊び、勉強する時は勉強する。
何事もハッキリと100%で臨む癖を普段からつけることが大事です。
ハイクオリティーな基本技術が本物のGKになるカギ!
私自身が浦和レッズでプロのゴールキーパーとトレーニングをした時に感じたのは
あの世界でプレーする選手はハイクオリティーな基本技術を持っているという事です。
正面付近のボールであればほぼ100%でキャッチできるキャッチングの技術
ビッグセーブを可能にするダイビングの技術
クロスの守備範囲を拡大させるジャンプとパンチングの技術
どれもゴールキーパーをやっていれば小中学生の時に習うような事ばかり
でもそのクオリティーがずば抜けて高い!
その現実を実際に観て体感しているからこそ私が教えている選手たちには伝えたい、、。
ハイクオリティーな基本技術を身につけろ!!!
本日のGKトレーニング映像はこちら!
チャンネル登録者数が1000人を突破したら何かプレゼント企画でもやろうかと考えていますので、、、
チャンネル登録をすると良い事があるかもしれませんw
2019年1月20日(日)
所沢ジュニアユースGKトレーニング@芸総
選手:U14タツヤ、U13ケイタ
それではadiós!