GKトレーニング@美原中
選手:U14タツヤ、U13ケイタ
日本代表のW杯初戦vsコロンビアがあるため1時間のトレーニング。
キャッチングやローリング、ハイボールなど一通り行いシュート系のトレーニングを行いました。
置いたボール、動かしたボール、バウンドボール、ボレーシュートなど色々な球種、パターンを短い時間で詰め込みました。
さて、、、
ネット上でも盛り上がってました日本の失点シーン
日本代表GK川島永嗣選手の対応についてなど個人的な見解ですが、、、
①そもそもまず長友選手のクリアミスなければね、、、
ここを忘れちゃいけないんじゃない?
②ファルカオのファールの貰い方が上手かった。長谷部選手に対して背中側からアタックさせた形にしてファールを貰ってました。日本人にこのズル賢い発想ができるのかどうか、、、
③ポジショニングのズレ(個人的に)
右利きと左利きのキッカーがいたのでポジショニングの確定は相手との心理戦も入ってくるのでココだ!というのは正直ないと思いますが、、、
個人的にはもう少し左斜め後ろに1歩下がった位置の方が良かったかと思います。(黄色の×の位置)
この位置であればニアもファーのシュートに対しても対応が出来ますし、クロスボールに関してはゴールエリア内に来ればキャッチorパンチングで処理(赤のゾーン)
ゴールエリアから3mくらい前のゾーンであればキャッチorパンチングorシュートブロック(青のゾーン)
それよりも遠くであれば反応して防げる可能性が高いのでステイしてシュートストップ(緑のゾーン)
のイメージでポジショニングに入ります。
まずニアとファーサイド両方のシュートへの準備をします。反応する時間と距離を作ることで斜め前方向へのプレー時間を作ります。
ニアは壁に任せてGKはファーサイドをという風に守るゾーンを分担する考え方もありますが、自分はニアもファーもGKが守るべきゾーンだと思います。
まず壁を作る事でニアコースの最短距離(ストレート系のシュート)を潰します。これによりニアを狙うにはゴール上段の僅かなコースを狙うしかないというプレッシャーを与えます。
そしてこの位置なら枚数は2〜3枚でも良かったのかなと思います。
壁によって難しくなるのは相手キッカーだけではありません。
GKからボールが見えにくくなり反応することが難しくなるデメリットもあります。
シュートストップや反応に自信があれば壁の枚数を減らす事も選択肢の1つです。(ノイアーとかがこのパターンですかね!?)
そして1番は壁に対して絶対にジャンプをさせない事です。(近距離は特に!)
まず絶対に入るゴロのコースを消します。
壁を越えて来るシュートに対してはゴールの高さ2.44m以上であれば枠を外れます。
となればストレート系で狙うのはかなり難しいです。ではニアに決めるにはカーブで曲げたり縦回転で落としたりしなければいけません。ということは最短最速で来るストレート系よりも遅くなる=ステップで移動する時間がわずかに増えるということです。
ファーサイドのシュートに関してはニアよりもゴールに到達する時間があるためスタートポジションから防げる確率はかなり高いと思います。
ここでなぜ壁の枚数を2〜3枚にすべきかというと中の枚数が3対3と同数になっていたからです。
このFKの前に数的有利にも関わらず何度もクロスボールから相手に触られシュートまで繋げられているシーンがありました。
マンツーマンで3対3を作りながらプラスもう1枚の守備を置いても良かったかと思います。
クロスボールへの対応で数的有利を作ること、セカンドボールを回収する役割もプラス1枚の選手に任せる事が出来ます。
これにより、クロスは難しい=クロスからの失点の確率を減らします。
またセカンドボール、ゴール前での混戦に対しても1枚多く出来ます=セカンドボールからの失点の確率を減らす。
壁が1枚減った事でボールが見やすくなる=反応が少し速くできるかもしれない。※ファーサイドのコースは1人分広くなりますが、あのポジショニングであれば防げるはずです。
これを試合中にパッと考え守備をセット出来るかというと難しいですね。
ネット上でリアルタイムに
「川島のポジションおかしくね?」
などと発言している人が日本にいたのか。
結果的に防いでいれば議論にすら発展しなかったと思います。
試合後、ましてや結果が結果だけに書きやすい内容でもあるし、あーだこーだ言いやすいですからね失点シーンになると。
川島選手のポジショニングだとよりファーサイドのシュートおよびクロスボールに対して強いポジショニングを取っていた事から
個人的な見解ですが、、、
ニアサイドで勝負をしたかったんじゃないかと思います。
ファーサイドとクロスをケアし、僅かなコースしかないニアを少し広めに見せることで狙わせたかったと思います。
キッカーが助走に入る前に少しニアからファー寄りにポジションを移したのもニアを広めに見せ狙わせるためだと思います。
そして助走に入った瞬間に勝負したいニア側にわずかにポジションを移動しました。
打たれる前に何度かニアサイドの足で細かくステップを踏みニアのシュートに対してのイメージを作っていると思われるシーンもあります。
もちろん壁が飛ばないという前提でニアでもさらに上の部分で勝負というイメージだったと思います。(川島選手もベンチにいたGKコーチも飛ぶとは思ってなかったでしょうね)
壁が飛んでしまったことによってボールが見えニアゴロのシュートに反応出来たとも思います。
チームの約束事となっていた、壁が飛ばなければ守れていた失点だけにもったいなかったですね。
あとはキッカーの雰囲気で壁が飛んだ方がいいんじゃないか!?とも思わされたと思います。
そういった心理的な駆け引きも多く入っていたシーンだったかなと思います。(あの負けている状況で壁の下を狙うシュートを打てるメンタルもすごいですね〜)
あとは反応して両手でボールに対してアタックしたのはもったいなかったかなと(プレー方向は悪くないとは思いますが)
片手なら弾き出せたようにも見えましたし(まあ反応して触れたからこそ出来る議論ですが、、)
足からのセービングではなく、手からセービングをしていれば守れたと思います。
足からではなく手からのセービングは自分の中では良い考え方だと思っていますが他のGKコーチの方達はどう考えているんですかね?
GKコーチの中には斜め前に足を出せ!など足を意識するコーチングが多いですが、、、
手からのセービング(ローリング)に関してはまた時間があればまとめようかと思います。
何はともあれ、、、
開幕前に色々あった日本代表が初戦に勝った事は大きいですね!(ハリルのままだったらどうなっていたかと検証出来ないのであの判断が良かったか悪かったかは分かりませんけどね)
W杯のハイレベルなGKのプレーを観て考える良い機会です。
楽しみながら熱狂しながら学びましょう!