私の人生で最も短い日本のお正月を体験した。
それもそのはず、、、
1/2からイタリアへと飛び立ったのだからw
名だたるゴールキーパーが生まれる国
ユベントス所属、42歳という年齢で未だセリエAの最前線で活躍する生きる伝説ジャンルイジ・ブッフォン。
イタリアの若き守護神
本田圭佑選手が10番を背負ったこともある名門ACミランのゴールを守る20歳のジャンルイジ・ドンナルンマ。
16歳8か月という若さでセリエAデビューを果たした。
恐ろしいのが20歳にしてセリエAで150試合以上経験している点だ。
日本の若手GKでこれだけの試合経験値を持つゴールキーパーがいるだろうか?
ブッフォンと同じようにドンナルンマがイタリア代表の守護神を長期に渡り務める可能性がある。
何より東京オリンピックにオーバーエイジではなく普通に出れる年齢というのが恐ろしい。
イタリアサッカーの代名詞「カテナチオ」
今回はイタリアサッカー協会公認の大会に日本の選抜チームとして参加。
多くの方がイメージしているイタリアサッカーの代名詞「カテナチオ」
育成年代からゴール前の守備意識の高さには驚かされた。
前線や中盤の守備は非常にルーズだがゴール前の守備は素晴らしかった。
そしてそこからの素早いカウンターで1点をもぎ取る。
日本サッカーと決定的に違うのはこういったDNAとも言うべき国のスタイルや戦術があることではないだろうか。
イタリア育成年代のゴールキーパーはどんな子がプレーする!?
大会に参加していたイタリアのゴールキーパーたち(9〜16歳)のプレーを実際に観て感じたのは「とにかくシュートを止める」
フォームが悪かろうがとにかくシュートを止めるのだ。
そしてどのGKも背が高い。
下の年代になればなるほど背が高くポッチャリとしたゴールキーパーがいた。
一瞬、日本と同じじゃないかと感じた方もいるはずだ。
しかし決定的に違う部分がある。
日本でよく見られる背が高くポッチャリとした子はあまり動けないという場合がほとんどだがイタリアの子たちは動けてしまう。
もちろん動作は多少遅いが身体能力の高さは感じさせられる。
年齢が上がるに連れ、身体も絞れてより速さは高まるだろう。
そして何よりゴールキーパーはヒーローなんだという雰囲気がイタリア人から感じられる。
ボールに強くアタックしろ!
試合会場では育成年代のGKトレーニングを見ることができた。
マーカーを使ったステッピングからフロントダイビングという日本でも良く目にするトレーニングメニューだ。
おそらくU8〜U13くらいまでのゴールキーパーがまとめてトレーニングをしていた。
どの年代のゴールキーパーにもボールに強く(速く)アタックすることを要求していた。
ゴール前の局面ではいち早くボールにアタック(触る)することが重要なのだ。
本番で発揮するメンタリティ
普段のトレーニングからアタックする意識を植え付けられているイタリアのゴールキーパーたちは試合中で当たり前のようにボールにアタックする。
それはフロントダイビングだけでなくシュートやクロスに対しても同じことが言える。
特別キャッチングスキルが優れている訳ではないがアタックする意識と気持ちがあることでディフレクティングやパンチングは安全なパリーゾーンやゴール前のエリアから外に弾かれていた。
セカンドボールのチャンスを自ら作らないプレーが見られた。
反対に日本のGKはボールを待つことでゴール前の危険なエリアにセカンドボールを作ってしまう傾向にある。
ゴールを守るということがメインであり、キレイにボールをキャッチするのが目的ではない。
海外に来ると毎回痛感させられる部分だ。
日本の場合は上手くなるためにトレーニングをするが
海外の場合は試合で勝つためにトレーニングをする。
真剣勝負の中で日本が勝ちきれないのは普段のトレーニングの意識が別の方向に向いてしまっているからかもしれない。
またミスをすれば怒られるといった環境に身を置いているからかもしれない。
育成年代を指導している指導者や今、プレーしている選手たちにはこちらの記事に目を通してもらいたい。