【スペインの育成はなぜ世界トップクラスなのか!?】カンテラ(プロ下部組織)合同トレーニングキャンプに潜入!

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Hola!三上です。

夏休みも終わり、段々と普段の日常に戻りつつある頃でしょうか?

自分は今年の夏も激しかったですね〜w
国内は岩手×2、静岡、鹿児島×2、福岡(一瞬)、大阪、茨城、千葉と回りまくりましたw
鹿児島では2週連続で元日本代表の前園真聖さんにお会いしたりw

長年アトレティコ・マドリードのカンテラで育成年代を指導し

現在はスペイン2部プロクラブ「A.Dアルコルコン」のU15の監督ミゲル氏と一緒にトレーニングをやったり浅草観光をしたりw

自分と同い年、スペインの友人アレックスがGKコーチとして来日し一緒に仕事をしたり

色々とありましたが、、、

今回は8/24〜9/1まで行われたスペインプロ下部組織(カンテラ)合同キャンプについて書いていきたいと思います。

結論から言うと、、、

日本人はテクニックが上手い。なぜなら技術系のトレーニングが多いから。
スペイン人はフットボールが上手い。なぜならフットボールのトレーニングをしているからです。

そして子どもたちよりも指導者が世界を知る事が必要だということです。

スペインプロクラブのカンテラ(下部組織)所属選手が参加するトレーニングキャンプ!

マドリード州のプロクラブカンテラ所属選手や強豪育成クラブ所属の選手がシーズン開幕前に参加する

トレーニングキャンプに日本人の子どもたちが参加しました!

自分は昨年も帯同しましたが非常にレベルの高いトレーニングキャンプです。

今回参加していたスペイン人の子たちは、、、

・Atletico Madrid(アトレティコ・マドリード)
・Getafe CF(ヘタフェCF※日本代表/柴崎岳選手が所属していたことでも有名)
・C.D Leganes(スペイン1部)
Rayo Vallecano(スペイン2部/スペイン4大強豪育成クラブ)
・A.D Alcorcón(スペイン2部)
・E.D Moratalaz(レアル・マドリード育成提携クラブ)

などU9〜U15までスペイン屈指のカンテラ所属選手が多数参加していました!

決まった形は上手い日本人

どの世代もスペイン人の子たちよりも日本の子たちの方がテクニック的には勝っていました。

それはドリルトレーニングで顕著に現れました。
日本人はドリルトレーニングなど決まった動きや流れがあるトレーニングに対しては上手いです。

逆にスペインの子たちはコントロールがズレたりするなど上手には見えませんでした。

ですがポゼッションのトレーニングになるとそれが逆転します。

スペインの子たちはスペースを見つけてポジショニングを取るのが上手く、また状況を認知し適したプレーの決断が速いです。

逆に日本の子たちは状況を認知することが疎かになり
ほとんどの選手が『ドリブル』をファーストチョイスとし、そこから他の選択肢を探しています。

日本であればそのプレースピードでも打開出来るかもしれませんが
世界基準のスペインではその猶予がありません。

ボールを持てば足ごと狩るくらいの勢いでプレッシングをかけてきます。

ボールに寄る日本人と離れるスペイン人

日本人の子どもたちがドリブルでボールを持つと極端に2つに分かれます。

・スペインの子たちやコーチから「速くパスを出せ!」と言われるパターンのドリブルをする子

・ドリブルをしても何も言われずにプレーできる子

前者の場合は先ほど書いた通り
その瞬間の状況を把握できていないことによる無駄なドリブルだからです。

例えば、ボールを密集地帯で奪った瞬間にその場でドリブルを開始してしまう日本の子たち

スペイン人からすれば
いち早く密集地帯から安全かつ効率的に攻められるスペースへボールを運びたいと考えますが日本の子たちはその場で解決しようとします。

面白いのが日本の低学年になるとお団子サッカーと呼ばれる
全員がボールに吸い寄せられるように寄ってくる現象が起きますが

スペインの場合はしっかりと幅と深さを取れるということです。

もちろんボールに寄ってしまう子どももいますがその数は圧倒的に少ないです。

日本の場合「開け!幅を取れ!」など指導者が伝えますが

「なぜ開くのか?幅を取るのか?ボールはあそこにあるのに、、、」

という風に子どもたちが理解できていないように思います。

逆にスペインの場合は
指導者がピッチを広く使うことの有効性や効率性を分かりやすく伝えているシーンが何度も見られました。

近くに寄ることだけがサポートではなく、離れることもサポートになるというのをしっかりと伝えていました。

声を出さないとボール貰えないスペイン

スペインの子たちはボールが大好きですw

どんなところにボールがあろうとも声を出してボールを受けようとします。

ゲーム形式のトレーニングではより一層、声を出しボールを受けようとします。

逆に日本の子たちはあまり声を出さずウロウロするだけの子たちが多かったです。

日本なら立っていればボールが回ってくるかもしれませんが

スペインの場合は

声を出さない=準備が出来ていないから受けれない

という解釈をされていると感じました。

また日本の子たちがウロウロとポジショニングを取るのに対して

スペインの子たちはしっかりと首を振り、周りを観て判断し素早くポジショニングを取っていました。

『テクニック』を教える日本と『フットボール』を伝えるスペイン

日本の育成年代でよく見るトレーニングというとなんでしょうか?

・対面パス
・コーンドリブル
・リフティング

こういった個人や2人組などのトレーニングが多いイメージがあります。

これらはテクニックを習得するには良いトレーニングだと思います!

なので日本人の子たちはテクニックのレベルが高い選手が多いです。

反対にスペインの育成年代でよく見るトレーニングというと

・ロンド(ボール回し)
・ポゼッション(4v4+3など)
・トランジション(6v3など)

こういったトレーニングを多く見ました。

基本的に複数人で行うメニューですね!
観ることや判断、ポジショニングに身体の向きなど意識することがたくさんあります。

そして試合に近いメニューが多いですね!

試合に近いということは戦術的な部分をたくさん伝えられるという事です。

なのでスペインの子たちは小さい頃から賢くフットボールをしてきます。

小学生年代までは日本人のテクニックの高さで勝つことが出来ますが成長するにつれてスペインの子たちのテクニックも上達します。

そこで大きな差となるのが戦術理解度頭の賢さです。

フットボールを知っているかどうかは非常に重要だと感じました。

日本人の良さ×スペインサッカーの良さ=久保建英

育成年代の時に海外サッカーを経験し、尚且つ日本人の良さを持った選手が現れました。

それが日本代表の久保建英選手です。

日本人特有のアジリティー能力の高さに加えて足元の高いテクニック

そしてFCバルセロナのカンテラで叩き込まれた戦術(タクティクス)の部分

そして18歳という若さでもJリーグで堂々とプレー出来るメンタリティ

ここから更にフィジカルの能力が高まっていけば間違いなく日本で過去最高の選手になると思います。

では久保建英選手は特例なのかというとそういう訳ではないと考えます。

現にスペイン人の指導者たち(レアル・マドリードやアトレティコ・マドリードなど)は

日本に来た際にテクニックにおいて優れている選手が山ほどいるが、戦術的な部分での能力が低い。

今すぐスペインに連れて来れば成功できる!とまで言いますw

それだけ日本人の持っているポテンシャルは非常に高いということですね!

子どもたちよりも『指導者』が海外の育成現場を体感するべき

こういった海外の経験を積んで日本に戻ってきた多くの子どもたちは

数週間、非常に高いモチベーションと意識でトレーニングを取り組んでいきます。

自分も常に全員に伝えていますが、、、

大事なのは学んだことを常に意識して継続できるかどうかです。

ただ、全員が海外で求められた事を普段のトレーニングから求められているかというとそういう訳ではありません。

どれだけ子どもたちがやろうとしても
監督やコーチなど指導者がやらせないコーチングをしてしまえば子どもはやらなくなります。

自分は指導者こそ海外の育成現場やフットボールを観て学ぶべきだと思います。

『指導者が変わらなければ子どもは変わらない』

日本人の良さである『テクニック』『アジリティー』『組織力』などを伝えつつ

スペインのメソッドを知る、戦術的な部分もしっかりと伝えられる
世界基準を知る日本人指導者が今よりも増えれば久保建英のような選手を育成できる可能性が高まります。

そうなれば日本サッカー全体のレベルが上がります。
日本代表がワールドカップを本気で取りに行くためには指導者が変わるのが1番です!

今回のスペインカンテラ(プロ下部組織)合同キャンプトレーニング映像は下記からご覧いただけます!

スペインカンテラ(プロ下部組織)合同キャンプトレーニング〜DAY1〜の映像はこちら↓

スペインカンテラ(プロ下部組織)合同キャンプトレーニング〜DAY2〜の映像はこちら↓

スペインカンテラ(プロ下部組織)合同キャンプトレーニング〜DAY3〜の映像はこちら↓

スペインカンテラ(プロ下部組織)合同キャンプトレーニング〜DAY4〜の映像はこちら↓

スペインカンテラ(プロ下部組織)合同キャンプトレーニング〜DAY5〜の映像はこちら↓

ではHasta luego!

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